カープについて俺はそう考える

カープについてカープファンの管理人が考えたことをあれこれ書くブログです。

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【逆転のカープ】セオリーに反する采配で試合の流れをぶった切る強さ

   

逆転のカープ、というのが今年のカープの強さを象徴しています。

2016年シーズンのカープはこれまで逆転勝利は35勝、逆転負けは23敗です。

他チームと比較しても逆転勝利の数は圧倒的に多く、1位のカープが35勝しているのに対し、巨人19勝、DeNA19勝、阪神19勝、中日20勝、ヤクルト22勝となっています。

また逆転負けはカープ含め全チームほぼ差がなく23敗から26敗となっています。

つまり今年のカープは逆転負けは他チームとほぼ同じ、逆転勝ちだけ他チームと比べ15勝くらい多いという事です。

そんな今季のカープの強さが遺憾なく発揮されたのが今日の勝利でした。

野村に7回を託したカープ

これまで野村は6回を投げ切るとお役御免で降板し、ヘーゲンズジャクソン中崎が789回を締めて野村に勝ち星、という展開が多かったです。

さらに今日の野村は初回だけで45球を要し、6回終了時点で球数は112球。その野村を7回のマウンドに送り込むところがまず個人的に意外でした。

それだけ今季の野村が首脳陣から信頼されているという事ですし、野村に自信を付けさせたいというベンチの意図も感じました。

結果的に野村は7回に1点を失い、一岡にマウンドを譲りました。ただこの経験は野村にとっては大きな経験だったと思います。

池谷さんも言っていましたが、今日の野村はシュート(ツーシーム)を投げる時に肘が下がっていたのが気になりましたが、次回の登板ではそこもしっかり修正してきてくれると期待しています。

7回の裏、3点ビハインドでランナーを動かす采配

そして今日の試合で個人的に一番驚いたのが、3点ビハインドの7回2アウト1塁でランエンドヒットを仕掛けてきた場面です。

通常3点ビハインドであればランナーを貯めないと逆転できないですし、セオリーではランナーは動かしません。

ただ今日の緒方監督は3点ビハインドの場面で1塁ランナーの田中を動かしてきました。

結果的にランエンドヒットが決まり1,3塁になりました。

この采配はふつうじゃ考えられない采配です。

昔野村監督(ノムケンじゃなくてノムさんの方)が、原監督の采配を「バッカじゃなかろうかルンバ」と言ってばかにしていた事がありましたが、あれと今日の緒方監督の采配は同じようなものです。

バッカじゃなかろうかルンバの時は2点ビハインドの9回に盗塁を仕掛けて失敗して試合終了になり、今日の緒方監督が決断した7回3点ビハインドで1塁ランナーを動かすという采配もセオリーではあり得ません。

でもその采配がバシッと決まるところが今年のカープの強さです。

田中も去年までの盗塁成功率の低さ、左腕の牽制に誘い出され過ぎという走塁面の課題を克服し、今年は盗塁成功率は.700を超えています。

セオリーではあり得ない采配でも、何かしら根拠があってランナーを動かしたのだと思います。

さらに言えばちょっと重たいチームのムードや流れを変える為にあえて積極的にベンチが動き、試合自体を動かしてきたのだと思います。

もちろん根拠や裏付けがないのにただランナーを動かすような采配はルンバですが、今日のように根拠や裏付けがあり、何かしら試合を動かしたいという意図のある采配はセオリーに反していたとしても立派な勝つための采配です。

この采配や緒方監督の今年の勝負勘に個人的には驚きましたし、今年のカープは優勝できるなと思わされました。

2アウトランナーなしからの見事な逆転勝利

この采配を見て鳥肌が立ってこれで絶対試合が動くと思いましたし、実際そこから試合は一気にカープ有利に動き始めました。

ヤクルトベンチはあのランエンドヒットの後に左打者の丸に対しサウスポーの岩橋をワンポイントとして起用します。

打者の丸も最近はタイミングが全然取れない打席が多かったですが、左腕の岩橋から1点を返すタイムリーヒットを放ちます。

その後は得点できず7回が終わりましたが、2点差で負けていても個人的にはなんとなくこの試合は勝てそうだなと思っていました。

8回の裏にはヤクルトの勝利の方程式の一角であるルーキ投手が登板しました。

そのルーキから鈴木誠也がホームランを放ち1点差に詰め寄ります。

そこから2人凡退し2アウトランナーなしとなりますが、そこからカープ打線がつながり逆転します。

菊池の野性的な対応力

とくに個人的にすごいと思ったのは菊池です。

菊池に対しルーキ西田のバッテリーはスライダーを連投し、菊池もかなりきわどいハーフスイングの後は同じ球を豪快に空振りして追い込まれてしまいます。

ルーキ・西田のバッテリーは当然菊池の空振りを見て同じような曲がりの大きいスライダーを連投しますが、今年の菊池は同じ失敗を繰り返しません。

1度は空振りした曲がりの大きなスライダーを、追い込まれてからしっかりと2球連続で見切り、四球を選びます。

ここが菊池のすごさです。

連投される変化球の軌道を目と身体で記憶して対応できるあたりが、菊池の持ち味である野性のバッティングセンスです。

この目と対応力があるから、私はずっと「菊池は首位打者か最多安打のタイトルを獲る」と言い続けてきました。

とにかく今日はこの四球が本当に大きかったです。

その後は丸が逆転タイムリーを放ち試合をひっくり返します。

大瀬良のピッチングも何気に良かった

去年の大瀬良は120球、8回くらいは余裕で投げられるスタミナがあるのにそんな投手を後ろに回すのは個人的に意味が分からなかったです。

ただ今年の大瀬良に関しては先発で力をセーブしたら物足りないし、いっそのことリリーフで1イニングをしっかり抑えてくれる、という使い方で良いのかなと思いました。

去年の良い時期からすればストレートの球速も4,5キロ遅いですが、リリーフならカットボール連投でなんとか凌げます。

今年はもうこれで乗り切り、来年また先発としてチームに貢献できるように大瀬良には頑張ってほしいなと個人的には思いました。

ちなみに今日も大瀬良が投げた後にチームが得点したように、「大瀬良が投げるとチームが得点する」という流れもチームにとってはプラスの条件付けになります。

僅差ビハインドでも今村、大差リードでも今村という今村にかかり過ぎな負担を一岡と大瀬良で分担して減らしてあげて欲しいと思います。

ヒロインでも「優勝」というフレーズが出てくるようになった

今日のヒロインは逆転打の丸と、勝利投手の大瀬良でした。

大瀬良は優勝というフレーズを口にしませんでしたが、丸は前回のヒロインに続き「優勝」というフレーズを口にしてくれました。

もうこの期に及んで優勝を意識しない、と言っても絶対嘘になるし、チームとしても優勝を意識しながら、優勝に向けたプレッシャーを感じながら一戦一戦勝ち抜いて欲しいです。

強い頃の巨人もヒロインでは当たり前のように優勝優勝と言っていましたし、優勝するチームは自然と優勝を意識しながらそのプレッシャーに打ち勝って優勝しています。

今年のカープは本当にたくましいですし、優勝に十分値するだけの強さを持っています。

だからこそ、今後もヒロインではみんな自信を持って「優勝する」と口にしてほしいと思っています。

 - 戦略, 緒方孝市