カープについて俺はそう考える

カープについてカープファンの管理人が考えたことをあれこれ書くブログです。

*

黒田博樹200勝達成。黒田の進化とチームバッティングについて。イチローや松井秀樹からこのまのコメント等も。

      2016/07/27

2016年7月23日、カープの本拠地ズムスタでカープファンが応援する目の前で、黒田博樹が日米通算200勝を達成しました。

3度目の正直で200勝を達成

黒田が199勝目を挙げたのは6月29日のヤクルト戦。それから7/6、7/13と2度200勝リーチの状態で登板したものの、200勝を達成することはできませんでした。

そして3度目の正直で迎えた7月23日。

解説の達川さん、金石さんが言うように万全の状態ではなかった黒田でしたが、なんだかんだ序盤のピンチも無失点で切り抜け、7回無失点の好投で200勝を達成しました。

達川さんが黒田の調子を判断する時に見ているのは左足が腰より上に上がるかどうか、だそうです。

確かに昨日の黒田は足は腰より上まで上がらず、もともと高めをうまく使う投手ですが、なんとなく低めを狙う球が高めに行くシーンも多かったです。

それでもいくら調子が悪くても結果は出す。それが黒田博樹ですしチームのエースと呼ばれる投手です。

6回で交代してもおかしくなかったですがしっかり7回を投げ切り、200勝を達成しました。

田中広輔の三振にチームバッティングを感じた

昨日の試合の6回に、石原黒田と凡退し2アウトになった場面がありました。

そこで達川さんが
「ここで田中が初球から振ったらブーイングですよ。まぁ田中は追い込まれるまでは振らないでしょうけどね。」と言っていました。

黒田が凡退して2アウトになって、3人目のバッターが田中です。ここで田中が初球に手を出して凡退でもしようものなら、黒田はイニング間のキャッチボールもできません。

ただ東海大相模、東海大、JR東日本と野球の名門コースを歩んだ田中は2球目までは一切手を出さず、黒田がキャッチボールできる時間を作っていました。

このあたりがチームバッティングです。

確か去年だったと思いますが、投手がランナーに出て走塁をした後に1,2番バッターが簡単に凡退して「そりゃないだろ」と思った事があったような記憶があります。

その点、昨日の田中は黒田がベンチから出てきてキャッチボールを始めたのを目視してようやくバットを振っていました。これがチーム、打線というものです。

個人的にはもうちょっと露骨に靴紐結び直したりいろいろやっても良いかなと思いましたが、そこは個人の考え方なんだと思います。

去年の打線と今年の打線の大きな違いは、こういったチームバッティングや右打ちです。

去年までの反省を活かしチームとして取り組んできたものが、今こうやってしっかりと結果として表れています。

チームバッティングというのは打撃の視野を広げることです。

自分のバッティングのことだけしか考えないのではなく、チームのことや相手バッテリーの考えや、もちろん試合展開や状況判断など色々な要素を自分の中で消化して、その状況に適したバッティングをすることです。

こういう視野の広いバッティングができるようになれば、試合展開に応じた点の取り方も巧くなるし接戦にも強くなっていくはずです。

今年の始めにスポナビブログで、右打ち指示が本部長から緒方監督に出されたことに対し、チームの空気が悪いのでカープは最下位予想、といった記事があってかなりイラッとして長々とコメントした事がありました。

その記事ではカープは最下位予想となっていましたが、実際は右打ちをチーム一丸となって意識している事が、ここまでカープの打線がチーム史上最高レベルで安定推移している要因になっています。

もちろん秋のキャンプからバットを振って振って振りまくって、内側からバットを出す練習を繰り返した事でスイングが異常に鋭くなっているのも今年のカープ打線好調のひとつの要因です。

結局のところカープはチームとして去年の成績を反省し、今年に向けてできる事をやっていたという事です。チームとして去年以上の成績を出す為に何が足りていなくて何が必要なのか。そこを意識してチームで取り組んで来たという事です。それは結果が出て当然です。

黒田博樹の進化と適応力

もともとほとんどの投手がそうだと思いますが、黒田もプロ入り直後は線の細いピッチャーでした。

解説の達川さんと金石さんも話していましたが、金石さんもプロ入り当初はヒョロヒョロでしたが、体重が増えたことでフォームが安定し球速もアップし制球力もついたとの事です。

これは今話題になっているダルビッシュや大谷の肉体改造の話とはまた別で、要は足腰がしっかりしてくる事で足腰を使って投げられるようになったということです。

だからとんでもないボールを投げながら二軍で制球難に陥っている薮田なんかも、下半身をもっともっとどっしりさせて下半身の体重や重力を感じながら足腰を使って投げて欲しいと思っています。

また、黒田といえば若い頃はストレートとフォークが武器で好不調の激しいタイプでしたが、徐々にピッチングスタイルの幅を広げ、不調でもしっかり試合を作れるようになりました。

2000年くらいに4試合連続完投勝利を挙げた事がありましたが、あの頃はたしかチェンジアップを覚えてピッチングの幅が広がったような記憶があります。

最近はまったくチェンジアップを投げないので記憶違いの可能性もなきにしもあらずですが、確かチェンジアップが黒田の転機のひとつだったような気がします。

とりあえず剛腕タイプの投手が変化球を身につけるならまずはチェンジアップを覚えて欲しいし、チェンジアップは覚えやすい変化球なので二軍でとんでもないボールを投げる塹江もまずはチェンジアップをものにしてほしいと思っています。

黒田の代名詞、ツーシームと内角攻め

そして黒田博樹といえばはやりツーシームです。

もともと日本でも2005年くらいからシュートを使い出し、高低のコンビネーションだけでなく横のコンビネーションを使えるようになりました。

そしてメジャーに移籍して、そのシュートを改良してツーシームを使うようになりました。

日本ではミスター完投と呼ばれる黒田でしたが、メジャーでは完投は求められません。

完投よりも、少ない球数で6,7回を少ない失点で乗り切るQSを求められます。

そこで黒田は日本でのピッチングスタイルをメジャー仕様に変化させて環境に適応しました。

変化を厭わないこういった姿勢が、黒田を200勝まで導いてくれたのだろうなと思います。

このツーシームがあるからこそ、黒田の代名詞にもなっているフロントドア、バックドアを使え、それによって逆方向に変化するスライダーやカットボールが更に有効になります。

横のゾーンを広く使えるから打者からしたらコースを読みにくく、ストライクゾーンが広がったように感じ、それが「黒田はコントロールが良い」と打者に錯覚させる要因にもなっています。

今年の野村祐輔のピッチングにも繋がってきますが、やはり横の揺さぶり、ストライクゾーンを広く使うというのは本当に大事です。

ちなみに去年までの悪い時の野村は追い込んだ後に、外角で仕留めないといけない縛りでもあるのかという程アウトコースに連投して打者に対応されていました。

それが今年は追い込んだ後にインサイドにズバッと投げ込んで相手打者を打ち取るシーンが増えています。

それによって打者は内と外両方に対応しなければいけなくなって、勝手に打ち損じてくれるようになります。

故障しない丈夫な身体と故障しにくいフォーム

一時的に神がかり的な活躍をしながら、短命で終わる事も少なくないプロの投手。

ホークスの斉藤やヤクルトの伊藤智仁など、本当に素晴らしい投手でもケガには勝てません。

その点黒田は色々故障をしながらも、選手生命に関わるような肩肘のケガは負うことなく、41歳の今まで現役を続けられています。

もちろん丈夫な家系だったというのもありますが、ピッチングやバッティングは物理現象なので、肩や肘の故障を避けるには上手い投げ方をする必要があります。

特に肘については、テイクバックで一度腕を降ろしもう一度トップに持ってきて腕を振りますが、黒田の場合その一連の動きが円状なのが特徴です。そして肘から先を内旋外旋させる角度が鋭角的ではないです。

投手は基本的に投げる時に、肘から先の部分を内側に捻りその後外側に捻りまた内側に捻りますが、その動きが極端な投手はほぼ肘を壊します。

逆に黒田のように肘の上げ下げが円状になっているフォームは、黒田が肘の重大な故障を避けてこれた要因の中でもかなり重要度の高いものです。

もちろん下半身を使って上手く体重移動をすることで、腕を思い切り振ろうとしなくても勝手に腕が振られるようなフォームも肩への負担が減る要因です。

自分がフォームにやたら拘るのも悪いフォームで肩肘を壊したからですし、良いフォームを覚えれば球速もアップして同時にコントロールも良くなる、という事実を身をもって体感したからです。

プロ野球選手は野球の超エリートで才能のある選手の集まりです。

だからこそ才能を発揮して結果を出す為に、そして結果を長期間に渡り出し続ける為にも、自分の身体に合った良いフォームを各選手が身に付けてほしいと本気で思います。

黒田が言う大きな目標に向けて

昨日のヒーローインタビューで黒田は、
「201勝目を目指して準備して、大きな目標に向かってチーム全員で戦っていきたい。」と言っていました。

この「大きな目標」というのは25年ぶりの優勝、そして日本一を指しているのだと思いますが、昨日の黒田はまだ優勝というフレーズを口にしませんでした。

もちろんこれから優勝を意識していく事でプレッシャーが掛かりチーム全体が重くなる事もありますが、プレッシャーを避けてばかりいては本当に強いチームにはなれません。

ここぞの試合で絶対に勝つ、というのは優勝をする為には絶対に必要です。そしてポストシーズンを勝ち抜く為にも絶対必要な要素です。

黒田の200勝をかけた試合はそのプレッシャーの良い予行演習になったはずですし、これから新井の300号本塁打の記念試合もあります。

そういった試合をしっかり勝利で締め括る事が優勝やポストシーズン、日本シリーズで勝ち抜く為の財産になってきます。

黒田の200勝記念のTシャツの案は小窪のようですし、小窪も数字以外の面で今のカープの好調に貢献しています。

緒方監督の発言ひとつひとつを見ても、去年までとは違って未来を向いた発言が多いです。

チームのムードも本当に良さそうですし、なんとか25年ぶりの優勝、そして日本一を目指してチーム一丸となって戦ってほしいと思います。

200勝を達成した黒田に祝福コメントも多数

良く知られていますが、黒田は例えば松坂などのように高校時代から実績を積んでプロ入りしたわけではありません。

上宮高校では背番号1は溝下氏がつけ、黒田は背番号11を付けた3番手投手でした。

まさに黒田の座右の銘である「雪に耐えて梅花麗し」で言うところの雪の時代でしたが、決して自分自身を諦めずに向上心を持ち続け、結果を出す為の正しいプロセスを踏み続けることで日米通算200勝を達成しました。

そんな黒田だからこそ、日本でもメジャーでも多くのチームメイトからリスペクトされ、200勝を達成した事でいろいろな選手が祝福コメントを寄せてくれています。

また祝福コメントだけでなく、黒田に関する色々なエピソードも各種媒体で記事として取り上げられています。

せっかくの記念ですし、個人的に気になった記事をいくつかリンクとして残しておきます。気になる記事があれば読んでみてください。

200勝を達成した後の黒田のコメント
http://www.sanspo.com/baseball/news/20160723/car16072322370007-n1.html

松田オーナー、鈴木本部長、畝コーチ、小窪選手会長、石原、まえけんのコメント
http://www.sanspo.com/baseball/news/20160723/car16072323160009-n1.html

イチローからの祝福コメント
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/07/24/kiji/K20160724013026410.html

黒田と同学年である松井秀樹からの祝福コメント
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/07/24/kiji/K20160724013026390.html

まえけん、Aロッド、サバシア、ドジャース時代の投手コーチ、緒方監督、苑田スカウト、上宮高校時代の監督からのコメント
http://www.sanspo.com/baseball/news/20160724/car16072405030004-n1.html

上宮高校に入学が決まってから楽しかったことは一度もない、と言いつつ黒田が充実感を覚えた2つの試合。
http://www.daily.co.jp/baseball/carp/2016/07/24/0009315520.shtml

山本浩二、大野豊、野村謙二郎からの祝福コメント
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/07/24/kiji/K20160724013026530.html

ドジャース時代のトーリ監督からのコメント、開幕投手に指名したエピソード
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/07/24/kiji/K20160724013026370.html

上宮高校で黒田と同期でエースナンバーを背負った溝下氏からのコメント
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/07/24/kiji/K20160724013026450.html

長谷川滋利が語る黒田のエピソード
http://news.livedoor.com/article/detail/11801223/

アテネ五輪でリリーフに回った時の経験とエピソード
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2016/07/24/kiji/K20160724013026540.html

カープ復帰に際し逆インセンティブや1ヶ月契約を黒田自身が申し出た話
http://www.daily.co.jp/baseball/carp/2016/07/24/0009315516.shtml

黒田の両親と苑田スカウトのエピソード
http://www.nikkansports.com/baseball/news/1683494.html

FA時のエピソード
http://www.daily.co.jp/baseball/carp/2016/07/24/0009315301.shtml

 - 黒田博樹