カープについて俺はそう考える

カープについてカープファンの管理人が考えたことをあれこれ書くブログです。

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【緒方監督のコメント力】脇谷のサヨナラホームランから始まった大逆転勝利。

      2016/08/26

この3連戦、巨人のローテはマイコラス・菅野・田口。

わざわざジャイアンツ側がマイコラスのローテをずらしてまで3戦必勝を目指してきた戦いでした。

そんな3連戦でしたがまたしても逆転のカープが炸裂し、勝負の3連戦を勝ち越す事ができました。

こういう戦いをしていけばチームは間違いなく強くなります。勝利という成功体験を今のカープは積んでいます。

初戦サヨナラ負けを喫した後の緒方監督のコメント

マイコラス、菅野、田口を相手に東京ドームで勝ち越せた、という体験はカープにとってものすごく大きな成功体験になりますが、この伏線は初戦のサヨナラ負けでした。

初戦ではジョンソンが好投し9回を0点に抑えるも、伏兵脇谷にサヨナラホームランを打たれて負けてしまいました。

その試合後、緒方監督は以下の記事のようなコメントを残しています。
http://www.nikkansports.com/baseball/news/1699377.html

 緒方監督 うん。ただジョンソンにしても野手にしても、本当に全力を出し切った試合。うちらしい野球が出来た。ただこうやって接戦を勝てなかったのは、自分の責任。もう1つ策がなかったか。しっかり自分のなかで反省したい。

 緒方監督 最後に相手の脇谷選手が教えてくれた。集中力を持って、一振りで決める。一番上に立つなら、あのメッセージをうちの選手が受けてね。ああいう気持ちで集中力を持って打席に立てば、点は取れていたんじゃないかな。それを教えてくれたんじゃないかな。

 緒方監督 うん、また明日ね。うちが持っているすべてのものを出して、自分たちの野球をやるだけだ。

 緒方監督 一番上、頂点に立ちたかったら、1人1人があの(脇谷のような)気持ちを持って打席に立つこと。チャンスはものに出来るはずだから。

今年のカープは去年のカープからとんでもない進化を遂げましたが、その中でもトップレベルで変わったのが緒方監督のコメントです。

去年は結果論というフレーズが悪い意味でフィーチャーされてしまいましたが、今年は誠也を神ってると評し、それが野球界ではひとつのトレンドになる程話題になりました。

そして脇谷のサヨナラホームランを受けてのこのコメント。すごいとしか言いようがありません。

「最後に相手の脇谷選手が教えてくれた。集中力を持って、一振りで決める。一番上に立つなら、あのメッセージをうちの選手が受けてね。ああいう気持ちで集中力を持って打席に立てば、点は取れていたんじゃないかな。それを教えてくれたんじゃないかな。」
「一番上、頂点に立ちたかったら、1人1人があの(脇谷のような)気持ちを持って打席に立つこと。チャンスはものに出来るはずだから。」

とくに上記2つのコメントはすごいです。去年の緒方監督のコメントを見てきたファンからすると衝撃に値します。

マネージメントというのは、負けた原因を追究して終わりではなく、たとえ敗戦からでも次に勝つ為の方法論を模索する事です。

それが上記2つのコメントに集約されています。

このコメントが2戦目で菅野を打ち崩した勝利、そして今日の6,7,8,9に得点を立て続けに奪いマシソン澤村の継投を打ち崩しての逆転勝利に少なからず作用したのはおそらく間違いありません。

菊丸コンビが逆転勝利の立役者

9回の逆転打は先頭打者の代打松山のヒットから始まりました。

当然のように代走赤松が出て、次打者はルーキーながらセンスの塊天才西川です。

この天才西川が1球目は打つ構えからバントの構えに切り替え見送るというこれ以上ない程の様子見。

そして続く2球目ははじめからバントの構えで軽々とバントを決めました。

このセンスの塊西川の実質初球バント成功、といいうのがまず凄いです。

高卒3年目社会人卒(カープで言えば誠也と同世代)のルーキーとはとても思えない冷静さと野球IQの高さと度胸です。

アマチュア時代はあまり印象がないというか実際見た事のない選手だったので、これ程良い選手だとは思いませんでした。本当に素晴らしい選手です。

そして2塁に進んだランナーを田中が苦手のインコースを攻められながら我慢して二塁に進塁打を放ち2アウト3塁の形を作りました。

そして菊池が執念の同点タイムリー内野安打です。

当たりも良かったですしあれは村田がよく止めた、という表現がぴったりな当たりでしたが、ここはさすがに菊池の脚が勝りました。

そして続く丸が3-0のカウントからストレート一本に絞ったようなスイングで、逆転のタイムリー3ベースを放ちます。

去年のカープの接戦の弱さの一因は菊池と丸の勝負弱さでしたが、今年のカープの勝負強さの要因は菊池と丸の勝負強さです。

3-0からしっかりストレートに絞り振りに行ける丸は本当に頼りになります。

新井のメモリアル1000得点を勝利で決めたカープ

丸が逆転打を放った後は、今日1000得点となったメモリアル記念の新井さんでした。

この新井さんがさらにタイムリーを放ち2点差にします。

今年のカープは新井さんのメモリアルが掛かった試合、例えば2000本安打、300本本塁打でことごとく勝ってきました。

そして今日の通算1000得点。この試合も見事な逆転勝利で新井さんを祝福しました。

この強さが2016年カープの強さです。

勝つべき試合で勝つ。これは本当にチームにとって大きな成功体験になります。

神ってる誠也、今季初イニング跨ぎの大瀬良、薮田一岡のピッチング

神ってる誠也も最近はなかなか試合の勝敗に直結する活躍ができなかったですが、今日の活躍は直接的ではなかったですが試合の勝敗を大きく変える活躍でした。

今年中継ぎに回ってはじめてのイニング跨ぎとなった大瀬良も2イニング目の出来は微妙でしたが結果的に2イニングを無失点に抑えました。

薮田は1番から始まる巨人打線を見事に無失点に抑えました。

最後の阿部との勝負ではフォークの連投で切り抜けましたが、これからCSでは阿部はおそらくフォークを頭に入れたバッティングをしてくるはずです。

その時に薮田がどういうピッチングで阿部を抑えるのか。それも個人的に非常に興味があります。

解説の江川さんも薮田の球そのものは褒めていましたし、もっと自信を持って1球1球ど真ん中でも良いから投げ込めばそうそう打たれないです。それくらい球の威力があります。

一岡もランナーが出ると体重を前に乗せられないまま腕だけで投げる悪癖が出ずに、投げ急がずに体重を前に乗せるピッチングが今日はある程度できていました。

チームが逆転した為急遽出番が来た中崎も3人でピシャリと抑えました。

この成功体験をしっかり身体に刻み込んでほしい

何度も言いますが今日の勝利は選手たちにとって劇的な成功体験になりました。

こういう試合をモノにして行けば行く程、チームは強くなっていきます。

そして選手ひとりひとりの集中力が身に付きます。

前巨人監督の原さんもコメントしていましたが、今年のカープの打者は円熟に差し掛かりつつあります。

年齢的にも菊池丸田中野村安部は27歳。若い若いと言われながらも決して若手とは言えない年齢に突入してきました。

去年までは若さと勢いに任せた野球をしがちだったこれらの年代の選手たちが、今年は若さだけに頼らない確固たる技術と集中力を身に付け、それが今年のカープの強さにつながっています。

改めて一昨日の緒方監督のコメントを引用しますが、
「一番上、頂点に立ちたかったら、1人1人があの(脇谷のような)気持ちを持って打席に立つこと。チャンスはものに出来るはずだから。」

そして昨日と今日、一番上、頂点に立つつもりで集中力を高めて勝利したカープは本当に素晴らしいです。

優勝するに相応しい強さです。

 - 緒方孝市, 首脳陣