カープについて俺はそう考える

カープについてカープファンの管理人が考えたことをあれこれ書くブログです。

*

カープ二連覇の秘話

   

昨日のことになりますが、カープが無事にセ・リーグ2連覇を達成しました。

緒方監督が言っていたように、勝つ事が難しいのはもちろんですが、勝ち続けることの方がそれより何倍も難しいものです。

本当にチームとして強く、逞しく、頼もしいチームになりました。

あとは日本一、そして近年のセ・リーグでは巨人しか成し得ていない三連覇を目指し、カープはまだまだ邁進し続けてくれると期待しています。

試合は例のごとく見れていないので、試合内容についてのブログは書きません。

その代わりカープ関連で読み応えのある記事をいくつか見つけたので、ぜひ読んで頂ければと思い、ご紹介させていただきます。

大瀬良についての記事

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170919/car17091910000015-n1.html
まずは今年先発ローテを守り9勝を挙げている大瀬良の記事です。

大瀬良はルーキーの時から言われている事ですが、ストレートが良いと言っても、すごいと言える程のストレートではありません。

最近はトラックマンの事を知っている方も増えているのでお分かりかと思いますが、ストレートは回転数によってその軌道と減速具合が変わってきます。

綺麗な縦回転で回転数が多ければ、空気抵抗を受け減速しますが、その代わり揚力が生まれ、打者から見ると浮き上がっているように見えます。

逆に回転数の少ないストレートは浮き上がりはしないですが、空気抵抗が少ないので減速せず、ミットにズドンと吸い込まれます。減速しないのでバッターは気持ち差し込まれ、それが「重いストレート」という印象を持たせるのだと思っています。

回転数は多ければ多いほど良いという単純なものではありません。

平均的なストレートと比べ回転数が極端に多いか少ないと、軌道が一般的なストレートと変わってくるので武器になる、というものです。

その点、大瀬良のストレートはおそらく回転数が平均的なので軌道もバッターが予想しやすく、球速の割に凄みがないのだろう、と思っています。

そんな大瀬良ですが、先発投手として本当に色々な創意工夫をして、今では立派に球の速い技巧派の卵のような投手になれました。

まだまだ卵の段階ですが、総合力で勝負する大瀬良にとってこの道に進んでいく事は正解だと思っています。

ちなみに上の記事では藤浪にデッドボールを受けた時の事を反省していたり、背番号14についても語っていて、読み応えがあります。

そんな中でも、去年の秋季キャンプで緒方監督から「お前は先発がやりたいんだろ。」と聞かれ、迷わず「はい。」と答えた、というエピソードにグッと来ました。

今年は総合力で勝負する投手へ向けて一歩を踏み出した段階です。

来年以降はもっともっと投手としてのレベルを上げて、先発投手としてエースを狙って欲しいと期待しています。

薮田と岡田の対談記事

https://www.daily.co.jp/baseball/carp/2017/09/19/0010567065.shtml

次は今年の投手陣を大きく助け、ともに二桁勝利をすでに達成した薮田と岡田の記事です。

薮田は夏場に体重を落とさないよう工夫していたそうです。

体脂肪率が一桁なので、トレーナーと相談してもう少し増やそう、という事になり、揚げ物を意識して摂るようにしたそうです。

このエピソードひとつでもわかる通り、カープの躍進にはトレーナーの存在も非常に大きかったようで、トレーナー関連についてはhttps://www.daily.co.jp/baseball/carp/2017/09/19/0010567059.shtmlこちらの記事に詳しく書かれています。

この記事は相当中身の濃いのでぜひ読んで頂ければと思います

また、岡田は精神面について色々と考えているようです。

9点差を逆転された試合については、審判との相性も悪かったようですが、それで心が揺れているようでは駄目だ、と思ったそうです。

実際問題審判も人間ですし、投手は審判を味方につける事も勝つ為のひとつの技術です。

これはどこかで統計も出てたし実感としてもありますが、3-0のカウントでは際どい球はストライク判定されやすく、逆に0-2のカウントでは際どい球はボール判定されやすい、という傾向があるそうです。

実に人間味のある判定だと思います。

また、岡田は「何を考えて投げた結果、あそこに行ったのか、なぜこの球を要求されたのか、とか」についても色々と考えているようです。

岡田はとにかくフォームのバランスが非常に良い投手です。天性のバランス感覚と身体感覚を持っているので、正直フォームについては治すところはほぼないくらいです。

岡田にはフォームの枝葉についてあれこれ考えるよりは、全体的なバランスだけ意識して投げて欲しいと思いますし、あとは意識の面が大事になってくるのだと思っています。

ストレートに関してはすでにカープのレジェンドと肩を並べられる程のものがあります。

とにかくバランスの良いフォームで必殺レジェンドストレートをバシバシ投げ込み、打者を圧倒して欲しいと期待しています。

赤松の記事

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170919/car17091910000002-n1.html

そしてこれは赤松の記事です。

この記事で印象的だったのは、

「丸は考えるタイプ。頭がいい。キク(菊池)は本当にベンチ裏とかでキレる。ある若手が打たれてベンチでグラブを投げて怒っている。それをキクが怒る。『ここはチームが戦うところ。うるさいんじゃ』『なんすかっ』『裏こいや』。そんなことはしょっちゅう。本気で勝ちたいと思っているから起きる。いいことだと思います」

という部分です。

昔のカープは投手と野手の間に目には見えない溝があった、それが近年のカープは投手と野手の間に信頼関係ができている、という話は良く聞きます。

投手も野手もそれぞれ役割がありますが、どちらにとっても一番の役割は「チームが勝つ為のプレーをする」事だと思っています。

菊池のこのエピソードからも「チームで戦う」事をすごく大事にしている事が伝わって来ました。

そんなキレる菊池ですが、赤松に電話する前には赤松の奥さんに「今電話しても大丈夫ですか」と確認を取り「今は元気だからいいよ」と奥さんに言ってもらってから電話をしているそうです。

やんちゃそうに見えて、というか実際やんちゃだと思いますが、細かな気配りもしっかりできるのが菊池の良い所だと思っています。

緒方かな子夫人の記事

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170919/car17091910000017-n1.html
そしてこれは緒方監督の奥さんの記事です。

緒方家では去年の6月から犬を飼っているそうです。

その名前がなんと「優勝」と言うのだそうです。

家族はみな「優勝しなければこの子がかわいそうだ」と言ったそうですが、緒方監督が「どうしてもその名前でなければ嫌だ」という事で、優勝という名前になったそうです。

このエピソードひとつとっても、緒方監督の意思の強さ、優勝にかける思いの強さがよく分かります。

ちなみに胸の毛並みがCのマークになっているそうで、それを緒方監督に見せると「おーっ。カープの子じゃない?」と言ったそうです。

とても良いエピソードだと思いました。

松田オーナーの記事

http://www.sanspo.com/baseball/news/20170919/car17091910000004-n1.html

そして最後が松田オーナーの記事です。この記事は相当内容が濃いのでぜひ読んで頂ければと思います。

球団経営に関して、今もイタリアやポルトガルに人を派遣し、来年以降の企画に備えているそうです。来年くらいに、ピザにひよこ豆とオリーブオイルを混ぜたものが売り出されたら、それはこの記事に書かれているメニューのことだと思います。

グッズ開発についてもアイデアを外注に任せる事は絶対にしない方針だそうで、考える事が財産になる、という考えで行っているそうです。

この辺の内容も興味深いですが、何より印象的だったのは緒方監督について語っている部分です。

1年目はビデオばかり見てた。監督室にこもりっきりで相手のビデオばかり見よる。ワシは(最初は)いけんと思っとったんじゃけど、それが良かった。スコアラーとの人間関係が良くなって、いい形で情報が入ったんじゃないか。

と。それくらい相手チームを研究して研究して試合に臨んでいたようです。

よく「自分たちの〇〇をする」というのは、野球に限らずサッカーでもなんでも、色々な場面でよく聞きます。

でも自分たちの〇〇をすると言っても、相手のある競技では相手の研究をしないと自分の〇〇はできません。

それだけに、緒方監督がこうやって自チーム以外に目を向けて、研究に研究を重ねた事もカープ優勝の大きな要因になったと思います。

緒方監督が相当な勉強家というか努力家だというのは様々な記事で書かれていますし、こちらの記事https://www.nikkansports.com/baseball/news/201709190000061.htmlでも、詳しく書かれています。
この記事を読むと監督稼業というものが如何に大変な職業なのかよくわかります。

緒方監督は毎試合後に1回からの全球を見直したと書かれていますし、さらにすごいのが、パ・リーグを含めた12球団の全試合も見ていたそうで、「じゃないと相手の監督と戦えるか」と緒方監督は答えたそうです。凄まじいエピソードです。

松田オーナーの記事に話は戻りますが、緒方監督について

「しゃべりも徐々にうまくなった。一生懸命勉強したんじゃないかと思うよ。彼のしゃべりって、うまくシチュエーションに合わせながら組み立てをしていく。練習しとるんじゃないかと思うような節があるよな。それだけ準備を怠らずやっとるという感じじゃろ」

と語っています。

ちなみにうちのブログでもhttp://i-think-about-hiroshima-carp.red/management-coaching-theory/こちらの記事で、緒方監督のコメント力や、畝コーチのピッチャーへの接し方に意見を書いた事がありました。

これは2015年の記事で、たしかにこの頃の緒方監督はしゃべりが決して上手いタイプではありませんでした。

それが2016年に書いたこちらの記事http://i-think-about-hiroshima-carp.red/carp-ogata-kanntoku-comment/は、緒方監督のコメント力がチームに勝ちをもたらした、という趣旨で書きました。

とにかく緒方監督の1年1年の成長はとんでもないです。NHKのプロフェッショナルに出てきそうですし、仕事人として本当に尊敬します。

また松田オーナーの記事では二軍の佐々岡コーチについても触れられています。

「そうじゃろうな。2軍は佐々岡(2軍投手コーチ)がおる。佐々岡は選手のケアをするのが本当にうまい。悪いところを矯正しながら、うまく持っていく。薮田も佐々岡に『ツーシームを教えてもらった』と。助かるね、佐々岡が2軍におってくれるのは」

佐々岡コーチが二軍にいるのは本当にカープにとって大きな事です。佐々岡コーチ抜きに近年のカープ投手陣は語れません。

こうやって見ると、緒方監督はもちろんですが一軍の首脳陣も二軍の首脳陣もトレーナー等裏方さんも、もちろん選手ひとりひとりも、チームに関わる皆が優勝に向けて邁進した結果がこの二連覇なのだろう、と改めて思わされました。

とにかく本当に、
二連覇おめでとうございます。

そして、
日本シリーズ制覇を目指して、もうちょっとだけ頑張って欲しいと思います。

 - ポストシーズン, 首脳陣