堂林は死球を減らして外のボール球にバットを止められるか
2015/07/31
堂林が今年のテーマとして、死球など防げるケガをしないこと、外のボール球を振らないこと、という二つの技術的な課題克服を挙げました。
堂林は死球が多い
死球に関しては、去年は330打席で6つ死球を受けました。13年や12年を見ても大体50打席に1つのペースで死球を受けています。50打席に1つの死球は普通に考えて多すぎです。しかも巨漢で身のこなしに難のあるバッターではなく、どちらかと言えば細身の堂林がそのペースで死球を受けるのはちょっとキツイです。
さらに、外角のボール球にバットが止まらない場面もホントに良く見かけました。変化球を投げられる度に見ているこっちがヒヤヒヤする程バットが止まりません。
ボールの軌道をイメージして先回りして打つ
結局のところ、この二つの課題を克服する為にはボールの軌道のイメージ力を高めることが必要になります。
死球が多いというのは、ボールの軌道をイメージする能力が低いのが原因のひとつになっています。外のボール球にしても、軌道をイメージできていれば普通にバットを止める事ができます。少なくとも見てるこっちがヒヤヒヤするようなギリギリの見送りではなく、もうちょっと余裕を持って見送れるようになります。
ちなみにカープでボールの軌道のイメージ力が高いバッターと言えば丸ですが、実際に丸はほとんど死球を受けません。投手がボールを放った瞬間にボールの軌道が丸の中でイメージできているので、内角のボール球なら速攻で後ろに下がります。
勿論その姿勢が裏目に出る時もあります。ただ野球は確率のスポーツなので、軌道をイメージして自信を持って見送れる方が通算成績は良くなります。
変化球への対応にも同じような事が言えます。
堂林は変化球を打てるようにならないといけない
堂林が打った場面を思い返すとそのほとんどがストレート狙いでストレートを打った場面です。変化球に関してはすっぽ抜けや高めに浮いて変化量の少ない球を対応で打った場面が多く、きちんとした変化球をきちんと打った場面はほとんど思い出せません。
勿論2012年のような「ストレート1本待ち・変化球全捨て」の超豪快スタイルと比べれば、数字以外の内容面では徐々に進歩が見られます。ただ、まだ全然不十分です。
変化球を打つ時にボールの軌道を後追いで追いかけて打つと当たり前ですが凡打になります。例外として、浮いたチェンジアップや入ってくる甘目のシュートあたりなら後追いで対応して打つ事もできますが、逃げる球や変化量の多い変化球は軌道を後追いで追いかけては打てません。
基本的に変化量の多い球を打つには、放られた球の軌道をイメージして先回りして迎え撃つ必要があります。ちなみに丸はこういった打ち方が天才的に上手いです。
これはもう数をこなして軌道をパターン記憶させて身体で覚えるしかないので、練習の時から変化球の軌道をイメージして先回りして迎え撃つ意識を今まで以上に強く持つ必要があります。これが出来るようになれば、外のボール球は余裕を持って見送る事ができ内角の球は上手く避けられます。
なんんだかんだ期待してる
色々言いましたが、なんだかんだ堂林には期待しています。サードは激戦区ですが打てればレギュラーは獲れます。打率.270をキープしながら20打数に1本くらいホームランを打てば年間で20本クラスです。それだけ打てればおそらくレギュラーは獲れます。
守備に関しても、巧くはないけどアウト奪取力は高いです(上手い守備とアウト奪取力の高い守備は別物)。仮に堂林がサードに入れば、三遊間の守備に弱さのある田中をフォローできる為内野守備も強固になります。
堂林自身、今年はマスパンと結婚した事で気合も入っているはずです。
TBSを辞めて広島に引っ越すマスパンの決意に驚くと同時に、このふたりには絶対幸せになって欲しいと思いました。退職して広島に引っ越したマスパンが「広島に引っ越して来て良かった。」と思えるように、堂林には是が非でも結果を出して欲しいと思っています。