カープについて俺はそう考える

カープについてカープファンの管理人が考えたことをあれこれ書くブログです。

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今村猛が勝利の方程式として活躍する為に必要なことは何?

   

今年のカープの一番のキーポイントはリリーフ投手です。

そんな中、勝ちパターンのリリーフとして個人的に期待したいのが今村猛です。

2015年の今村猛の成績

2015年の今村の成績は以下の通りです。
試合数21 26イニング
防御率 3.46
被安打 24
与四球 13
奪三振 22

これは2015年通算の成績ですが、今年の今村の成績を挙げる上で重要なのは6月の2軍降格です。

降格前のピッチングと、8月に再昇格してからのピッチングは別物でした。

という訳で降格前と再昇格後に分けて成績を載せておきます。

今村の開幕から6月までの成績

13試合 14回
防御率 5.14
被安打 15
与四球 9

開幕から6月までの今村のピッチングはまぁ今村っぽいピッチングでした。内容も結果も物足りなく、これでは降格するのもしょうがないかと思います。

今村再昇格後の成績

8試合 12回
防御率 1.50
被安打 9
与四球 4

再昇格してからの今村は、個人的にちょっとオッと思わされるピッチングを披露していました。

今村といえば身体の開きが早いイメージでしたが、再昇格後の今村は身体の開きがしっかり抑えられ、良いフォームでキレの良い球を投げていました。

これはなかなか期待できそうだな、と思っていたのですが、なかなか首脳陣からの信頼を得ることはできず、ビハインドでの登板が非常に多かったです。

その結果、大瀬良と中崎ゴリ押し継投で去年のカープはシーズン終了しました。

個人的には夏場以降の今村のピッチングは結果も良く、結果の裏付けとなるフォームや内容も良かっただけに、大瀬良中崎の負担を軽減させる役割はできたはずだと思っています。

まぁ終わった事はしょうがないとして、去年後半のピッチングができれば今年こそは勝ちパターンでも出番がありそうだと個人的に期待しています。

今村猛の課題は右打者に対してのピッチング

2015年後半に上向いた今村のピッチングですが、シーズン通して課題は残りました。

それが右打者に対してのピッチングです。

という訳で、対右打者と対左打者の成績を挙げておきます。

対右打者

打席数 63
被打率 .278
被OPS .723
与四球 8

対左打者

打席数 52
被打率 .196
被OPS .601
与四球 5

右打者と左打者の被打率を比べると.278と.196とまったく違います。もちろん被OPSで見ても.100以上の差がついています。

基本的に右投手は右打者の方が得意なことが多いですが、なかには今村のように右打者を苦手にする投手がいます。

これには大体共通した原因があります。

今村は右打者に対して内角攻めが苦手

今村は速いストレートとスライダーが主な持ち球の投手です。

こういう投手は一般的に右打者に対して外角中心の配球になります。

それはまぁ分かるのですが、今村の場合は右打者の内角へのピッチングが極端に少ない印象がありました。

という訳で調べられる範囲内で、右打者に対するコース別のピッチング結果を見てみます。

すると外角27球、真ん中14球、内角5球となっています。

これは純粋な投球数ではなく、あくまでもその打者と勝負がついた時点の球数です。

なので正確さに欠けますが、ただまぁこれは明らかにピッチングが外角に偏りすぎです。外角の球で勝負がついた回数が内角のなんと5倍以上です。

これでは相手バッターは内角を意識しなくても済み、気持ちよくスイングできます。それでは結果的に打たれるのも納得です。

今村と同タイプ投手の右打者へのピッチング

ここで今村と同タイプの、速いストレートとスライダーが持ち味の投手のピッチング内容を見て見ます。

載せ方は
名前 
右打者打率(右打者OPS) 左打者打率(左打者OPS)
外角球数 真ん中球数 内角球数
外角と内角の割合

といった感じです。

右打者に弱い右投手

今村猛
右.278(.723) 左.196(.601)
外角27 真ん中14 内角5
外角は内角の5.4倍

中崎翔太
右.282(.696) 左.213(.567)
外角52 真ん中31 内角13
外角は内角の4倍

永川勝浩
右.344(.937) 左.150(.467)
外角33 真ん中11 内角4
外角は内角の8.3倍

右打者に強い右投手

大瀬良大地
右.242(.660) 左.271(.660)
外角79 真ん中52 内角27
外角は内角の2.9倍

福井優也
右.194(.551) 左.258(.738)
外角78 真ん中54 内角24
外角は内角の3.3倍

前田健太
右.162(.413) 左.272(.650)
外角133 真ん中51 内角55
外角は内角の2.4倍

こうしてみると、なかなか分かりやすい結果が出ています。

右打者が苦手な右投手

今村:外角が内角の5.4倍、
中崎:外角が内角の4倍、
永川:外角が内角の8.3倍。

右打者を得意とする右投手

大瀬良:外角が内角の2.9倍
前田:外角が内角の2.4倍
福井:外角が内角の3.3倍

右打者に対して強い投手はおおむね、外角と内角の割合は3:1とかその辺りです。

逆に右打者を苦手にする投手は、外角と内角の割合が4:1とか5:1、永川に関しては8:1(!!)です。

まぁこれだけ外角に偏ったピッチングをしていれば、打たれるのも納得です。

3球目までのピッチングがカギ

基本的に投手はまず3球で1ボール2ストライクのカウントを取りたいものです。

1-2のカウントを作れればその後の攻めがかなり楽になります。

そしてこの1-2のカウントを作るのと同じくらい重要なのが、3球目までに1球内角を見せておくことです。

3球目までに1球でも内角に投げておけば、相手バッターはどうしても内角球が残像として残ります。

すると踏み込んで打つのは勇気がいりますし、とくに右投手のスライダーが効果的になります。

また3球目までに1球でも内角に投げておけば、結果的にだいたい外角と内角の割合は3:1程度に収まるはずです。

つまり右打者が苦手な投手は「3球目までに1球内角」を意識すれば結果は良くなる可能性が高く、今村復活のカギも「3球目までに1球内角を使う」ことだと思います。

右打者の内角に投げるのは難しいけどやらないと上にはいけない

「右打者に対し、3球目までに1球は内角を使う」といっても、内角に投げるのはなかなか難しいものです。

とくに右投手が右バッターの内角、左投手が左バッターへの内角、というのは難しいです。

甘く入ると怖いですし、なにより球が抜けると即死球の危険性があるのが投げにくさの原因です。

だからこそ右投手は右バッターの内角に投げることを徹底的に練習するのは重要です。もちろん左腕も左バッターの内角に投げる練習は重要です。

ちなみに球が抜ける時というのはグラブの引きが下手なこともありますが、基本的には「身体が前に出て腕が前に出てこない」状態のことが多いです。

具体的にいうと、身体が前に突っ込んだり、あとは身体の開きが早くなって腕が振れてない状態などです。

その点、昨季後半の今村は身体の開きが抑えられて良いピッチングができていました。

あのピッチングができるなら、あとは右バッターの内角に投げる練習を徹底的に積んでいけばかなり期待できると思っています。

2016年リリーフ候補に期待したい

2012年の今村と比べるとストレートの球速はだいたい4~5キロほど遅くなりました。

結果的に、あの頃思い描いた将来像からずいぶんとかけ離れてしまいました。

ただそれでも身体の開きを抑えてインサイドを果敢に突くようなピッチングができれば、ニュー今村としてまた勝ちパターンで通用するはずです。

また永川も右打者のインサイド攻めができるようになれば、方程式とまではいかなくても勝ち試合のリリーフを担えるようになれると思います。

さらに中崎も右打者へのインサイド攻めができるようになれば、クローザーとしてもう一段上の存在になれると期待しています。

今年のカープのキーポイントはとにかくリリーフだけに、こういったリリーフとして実績のある投手には本当に期待しています。

 - 今村猛