石井琢朗コーチが新井を突っ込ませた場面はあれで正解
昨日の試合が終わって琢朗コーチが新井を突っ込ませた判断について色々言われているようなので、一応メモ代わりに昨日のあのシーンについて個人的に思ったことを残しておきます。
【状況】
9回裏、2点ビハインドで2塁ランナーは新井。
で、松山が1,2塁間を抜けるヒットを放った場面。
琢朗さんが2塁ランナーの新井を突っ込ませてホームでアウトになったシーン。
緒方監督が代走を出さなかったこと
琢朗コーチのことの前に、昨日の試合が終わって久しぶりにスポナビを見たら緒方監督が新井に代走を出さなかったことを叩いてる人が何人かいて驚きました。
あんなの代走は出さなくて当然です。
代走なんて通常はその1点が試合の勝敗に直接関わる場面か、もうランナーに打席が回ってこないか、1塁ランナーが鈍足の場合にゲッツーを防ぐ目的で出すものです。
昨日のあのシーンでは、新井さんがホームインしようがしなかろうが1点差で負けてる訳ですしランナーは二塁にいる訳ですから新井に代走は出さないです普通は。
むしろ代走を出してその後同点に追いついて延長戦に入って新井さんのところに打順が回ってくる可能性があることを考えれば、代走を出したとしたらそちらの方が突っ込まれるべき采配だったと思います。
あれは代走を出さない緒方監督の選択は合っています。
琢朗コーチが突っ込ませた判断について
これは結果的にアウトになったので結果責任として琢朗コーチの責任なんんだとは思います。
ただ選択自体は妥当だったし、自分が琢朗さんの立場でも新井に突っ込ませたと思います。
理由は簡単でベイスターズ外野陣の守備隊形がかなり後ろに守っていて、とにかく新井さんがホームに帰るのはしゃーないから打者走者松山を2塁に行かせないような守備隊形だったからです。
ベイスターズの守備隊形の意図を汲みとればあの場面で梶谷がバックホームなんて通常だったら考えられない場面だし、仮にバックホームしてもタイミングは普通に滑り込めばセーフのタイミングです。
2点差とかは関係なく突っ込ませるケースです。普通にすればセーフのタイミングな訳ですから。
むしろ仮に梶谷がバックホームを選択すればそれは梶谷のボーンヘッドに近い無謀なプレーだし、打者走者の松山も二塁まで行ける可能性もあったのでカープとしては結構ラッキーな場面でした。
あれは琢朗コーチでなくても他のコーチでも突っ込ませる人は多いんじゃないかと思います。
もちろん突っ込ませるのが正解で止めるのはダメという訳ではなくどっちも有りだし意図も分かるという感じです。ちなみに自分があの場にいても突っ込ませてました。
残念だったのは松山がファーストベースにくぎ付けだったこと
ただ残念だったのは、せっかく梶谷がバックホームしてくれたのに、松山が全く二塁を伺う素振りもなく普通にファーストベースに棒立ちしていたことです。
あれは残念でした。二塁を伺う姿勢を見せて間に合わなくてファーストベースに戻るなら分かりますが、まったく二塁を伺う素振りすらないのはちょっと残念でした。
ただナイスヒットだったと思いますし通常であれば準ヒーローになれるはずだった場面なので、一塁まで全力で走って欲しかったしもうちょっと常に先の塁を狙う意識は持っておいて欲しかったなぁという気持ちはあります。
新井さんのスライディングの方向
あとは新井さんが普通に滑り込めばセーフのタイミングでわざわざ後ろから遠回りしてホームに滑り込んでアウトになった件についてですが、あの気持ちも分かります。
たしか先月くらいだった気がしますが、石原がスクイズをしてランナーの新井さんがホームに脚から突っ込んでブロックで脚をモロにやられてアウトになった場面がありました。
あれもベイスターズ戦だったし、ベイスターズの捕手は全体的にブロックがかなり危険です。
會澤のブロックも糞みたいな危険ブロックをするのでアレですが、ベイスターズはチーム全体で危険ブロックをしてくるチームです。
1ヶ月前とかにベイスターズ戦であんな危険ブロックを脚にモロに受けてる新井さんからすればケガはしたくないし、脚からはちょっと突っ込む勇気がなかったのかもしれません。
ネクストにいた誠也の指示出しは弱かった気もしますが、普通に考えればまさか新井さんが捕手の後ろに回り込むとは思わなかっただろうし、それもしょうがないのかなと思います。
あの走塁に関しては采配ミスじゃない
結果的にあの場面はアウトになったので残念でしたが、スポナビで叩かれてるような琢朗コーチのミスでもないし、まして代走を出さなかった緒方監督の采配ミスではないです。
勝負の12連戦でいきなり3連敗すれば選手も首脳陣も叩かれてしょうがないのかもしれないですが、個人的にはちょっと叩きが行きすぎてるような気はします。
「勝負の12連戦」とか「3連敗」とかでファンの心情が荒れてるのも分かりますが、色眼鏡と「先入観」を取っ払い普通にあの場面を見れば琢朗コーチも緒方監督も新井の走塁も真っ当な選択であり判断だったと個人的には思っています。