カープについて俺はそう考える

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カープ丸佳浩の2015年振り返りと、2016年に期待したい仕事とは?

      2016/02/22

2015年のカープにとって最大の誤算といっても良いのが丸の不振でした。今年の丸は数字面だけでなくとにかく穴の大きなバッティングで、相手バッテリーからすれば攻略が楽なバッターでした。

2015年の丸佳浩の成績を振り返る

2015年の丸の成績を振り返ってみます。カッコ内の数字は2014年の数字です。

打率 .249(.310)
本塁打 19(19)
OPS .774(.910)
打点  63(67)
四球  94(100)
三振  143(95)
盗塁  14(26)
盗塁死 7(11)

こうしてみると本当に2015年は丸にとって苦難の年でした。14年と比べ15年はほとんどの数字を落としています。

そして数字を落とした原因として挙げられるのがカカト体重です。これは解説者も散々言っていて、丸自身も自覚がありながら修正できませんでした。

広くなったストライクゾーンと丸の意識のミスマッチ

丸自身カカト体重になっていることを自覚しながらその修正に手間取った、ということで、実際カカト体重の原因が何なのかは分かりません。

ただ一般的に体重が後ろ側にかかるというのは内角を捌きたい時です。

傍から見てる限りでも、去年の丸はインコース捌きにかなり意識が向いていたのかなぁという印象は受けます。

その結果体重がカカト寄りになり、アウトコースに手が届かなくなってしまったという感じがします。

これは丸がもつ向上心の表れで別に問題でも何でもないんですが、残念だったのは2015年のストライクゾーンが広くなったことです。

ただ広がるだけならまだ良いのですが、2015年のストライクゾーンは外角がかなり広くなった印象が強いです。

結果的に丸は内角を意識しすぎ外角が打てなくなり、ストライクゾーンは外角が広くなり投手は外角を攻めやすくなる。

このふたつが掛け合わさってしまったのが2015年の丸にとっては大きな災難でした。

壊滅的だった得点圏打率

2014年の丸は本当に頼りになるバッターでした。

ここで絶対打って欲しい、という場面でこれでもかという程打ってくれていて、チャンスで丸に回ると打つ予感しかしない位でした。

それが2015年の丸は得点圏や絶対打って欲しい場面で打つ事が少なく、帳尻合わせのような場面で数字を稼いでいる印象が強かったです。

ちなみに2015年を通じての得点圏打率は.198(126打数25安打)です。

もちろん得点圏打率は眉唾ものだと言われることも多いです。またサンプル数が少なく数字が上下しやすい数字だと言われますし、基本的には私もそう思っています。

ただ丸の得点圏の悪さにはちょっと特殊な傾向があり、これは2015年の丸を振り返るにあたり無視できません。

接戦(3点ビハインド~2点リード)での打率と得点圏打率

通算:430打数99安打 .230
得点圏:99打数15安打 .151

こうして見ると接戦時には全般的に打てていないですし、とくに接戦での得点圏打率は低すぎます。

大差(4点以上ビハインドor3点以上リード)での打率と得点圏打率

通算:100打数33安打 .330
得点圏:27打数10安打 .370

逆に3点差以上リードしている状況や4点以上ビハインドの場面ではよく打っています。得点圏では.370、通算でも.330も打っています。

ただこれは所謂帳尻合わせのバッティングですし、試合の大勢が決まった後のことなのでそこまで価値は高くありません。

なぜ2015年の丸は接戦で打てなかったのか

もちろん全体的に大差がついた場面では打者の成績は良くなる傾向があります。投手も気を抜きがちですし打者も楽に打てますし。

ただ2015年の丸はこの傾向があまりにも極端すぎました。

これは丸のバッティングスタイルに原因があります。

2015年の丸は体重が後ろにかかっていたので、内角は打てても外角は打てませんでした。しかもストライクゾーンは外角が広くなり、投手は外角を攻めやすくなりました。

ちなみにストライクゾーンを9分割した打率はこんな感じです。
   内角 中央 外角
高め .217 .400 .216
真中 .341 .317 .239
低め .321 .382 .125

見ての通り2015年の丸は外角が極端に打てません。そしてこれ位のデータは当然相手バッテリーも理解しています。

だから接戦時や絶対打たれたくない場面では、相手バッテリーの配球が外角に偏ります。というか外角だけ投げておけば去年の丸は安牌でした。

逆に打たれてもどうってことない場面では、相手バッテリーは丸のインサイドを思い切りついて丸に内角を意識させまくっていました。

接戦時は同じように攻められ同じように凡退し、打たれてもどうってことない場面で相手が意識づけのために投げた内角を打って数字を稼ぐ。

ほんとに2015年の丸はその繰り返しでした。

「丸はセイバーメトリクスで見ると素晴らしい」ってホント?

ちなみに丸といえばセイバーメトリクスで高く評価されるタイプの打者です。

絶不調の2015年ですらOPSではリーグ9位の成績です。

また得点創出能力を示すRC27やRCAA、WCWINではリーグ8位の成績です。

2015年の丸より上の成績の打者は山田、筒香、川端、ロペス、畠山、福留、平田くらいのものです。

いくら絶不調の2015年でも、梶谷、ゴメス、ルナ、鳥谷、坂本、新井あたりより成績は上です。

また三振王になった2015年ですらBB/K(四球/三振)ではリーグ11位の成績です。つまり三振が多くても四球も多くもぎ取っていた、ということです。

さらにIsoD(出塁率-打率)では.112でリーグ1位です。またIsoP(長打率-打率)ではリーグ6位です。

こうして見ると確かにセイバーメトリクス系の指標では、2015年の丸は優秀な打者だということになります。

ただ先ほど書いたように、2015年の丸は「相手バッテリーから見て打たれても良い場面」で数字を荒稼ぎしていたにすぎません。

逆に接戦時には相手バッテリーに良いように攻められ、相手バッテリーの思うがままに打ち取られています。

なんとなくセイバーメトリクス系の指標は数字でバシッと出るので、印象に強く残ります。指標が優秀なら実際に優秀な打者のように思ってしまいがちです。

ただもう少し状況ごとの成績を見たり、バッターの得手不得手の傾向、それから実際に試合を見て相手バッテリーの攻め方などを見ると印象はガラリと変わります。

2016年の丸に求めたいもの

2015年が終わり、丸は新しいバッティングに挑戦しています。

丸はもともとボール球にほとんど手を出さないという特殊能力があるので、新しいバッティングがそれなりに馴染めば2016年は普通に活躍してくれると期待しています。

個人的には今年の丸に関しては、別に三振減とか目指さなくても良いと思っています。

というか去年はカカト体重になっていた為に外角を攻められ三振が増えただけです。

普通に踏み込んで真っ当なバッティングをすればそんなに三振をするタイプのバッターではないです。普通に理に適ったフォームで打てば活躍できます。

だからこそ三振を減らそうと無理に柔軟性のあるバッティングを目指すよりは、一球一球に集中して打てる球を完璧に仕留める、という意識で良いのかなと思います。

ちなみに菊池は最多安打か首位打者、丸は30本塁打といったイメージを個人的に持っていて、それに関しては2014年に「菊丸コンビはここがスゴイ」で記事にしていました。

その記事でも書いていますが、とにかく打てる球を打ち損じなく完璧に仕留める事ができれば丸なら余裕で30本塁打打てます。丸佳浩はそれくらい凄いバッターです。

正直言ってセイバーメトリクスの数字で丸を擁護するのも、擁護されてる丸を見るのもしんどいです。

今年は表面的なセイバーメトリクスの指標ではなく、本当に打って欲しい場面で確実に打ってくれるような真に勝負強いバッターになってくれる事を期待しているし、丸ならそういうバッターにきっとなれると思っています。

 - 丸佳浩