岡田明丈の課題と武器が両方見えた試合
最近は仕事の都合でなかなか試合が見れなかったですが、今日は久しぶりに初回から試合を見る事ができました。
今日の岡田は審判との相性が最悪だった
今日のカープの先発はドラ1ルーキーの岡田明丈でした。
ヤクルト先頭バッターの坂口に対し、ランナーがいない状況なのでしっかり軸足に体重を乗せてバランスよく投げれていました。
ただ今日の球審・中村さんは初回のストライク判定が極端に厳しく、結果的に坂口を歩かせてしまいます。
こうなると岡田はクイックに課題があるのでそこから立て直せずにバタバタと崩れてしまいました。
結果だけ見ると1/3イニング2安打4四球ですから散々でしたが、光る武器も見えました。
満塁でバレンティンを打ち取ったピッチングは良かった
坂口、川端、山田と3連続四球で満塁にしてしまい、相手バッターはバレンティン。
ここで畝コーチがマウンドに行き声を掛け、その後のバレンティンに対するピッチングは目の醒めるようなピッチングでした。
4球ともストレートで球速は149,148,147,148キロと全て140キロ台後半で、さらに球速以上に速さとキレを感じる素晴らしいボールを投げてバレンティンを三振で仕留めました。
岡田はやはりストレートの質はかなり良いです。おそらく回転が少ないタイプのボールで浮き上がるタイプじゃないですがベースまで減速せずにズドンとミットに収まります。
あのストレートは将来的にかなり大きな武器になります。
また、今年の畝コーチは投手に声を掛ける時に腕組みをせずに声掛けをしています。この辺りも今年のカープのひとつの進歩だと思っています。
クイックと変化球に課題
バレンティンに対してのストレートは本当に素晴らしかったですが、やはり岡田の課題はクイックです。
ランナーがいない状況では軸足にきっちり体重を乗せ、そこから自然と身体がベース方向に倒れる動きで体重移動をして無理のないバランスの良いフォームで素晴らしいピッチングができます。
あれだけバランス良く投げられるのは岡田の持つ素晴らしいバランス感覚があるからです。
あとはクイックの時に投げるまでの秒数にこだわるよりも、クイックでない時と同じバランスで投げる事を意識すればもっと良くなります。
また、今日みたいに極端にストライクゾーンの狭い審判に当たった時には、ストライクゾーンで勝負できる変化球が必ず必要になります。
リリーフならストライクゾーンで勝負できる変化球がひとつ、先発ローテで回るならゾーンで勝負できる変化球がふたつ。
勝負できる変化球があれば、岡田の武器であるストレートがさらに活きてきます。
あとはクイックの時のバランスをなるべく通常と同じ身体運用と感覚で投げること。
そこが岡田が今後一軍で活躍する為の課題になります。
2回以降は審判のストライクゾーンが極端に広がり勝負あり
初回はヤクルトの新垣が2失点、カープの岡田(と九里)が6失点。
これだけ極端に狭いストライクゾーンだとこの試合はとんでもない試合になりそうだな、と思っていましたが球審の中村さんも空気を読んだのか2回以降はまた極端にストライクゾーンを広げてきました。
あそこまで極端にストライクゾーンが広くなると打者はかなり厳しいです。
結局カープのソロホームラン2本による2点のみで、2回以降は両軍ともなかなか得点の匂いがしない試合になってしまいました。
九里は次回のピッチングが大事になる
そして今日、岡田の後を継いだ九里がナイスなロングリリーフで試合を成立させました。
ただ2回以降球審中村さんのストライクゾーンが極端に広かった事も九里にとっては幸いでした。
初回のストライクゾーンがそのまま続いていれば、九里も四球をかなり出していたはずです。それくらい今日の球審中村さんのジャッジは極端でした。
でも九里は九里なりに低めを意識してテンポも良く、スイスイと投げていて結果的に5.2回を投げて2安打1四球6奪三振と結果を出しました。
これで次回はリリーフとして良い場面か、もしくは先発のチャンスも貰えると思います。
その時にどういったピッチングを見せてくれるのか楽しみです。
岡田も今日の試合は終わった事なので、今後のためにクイック時のバランス感覚とストライクゾーンで勝負できる変化球を磨き、また一軍で活躍できるよう期待しています。